環境マルチ組織(気が付いたらマルチ集団)にいたこと 体験談④決断から抜け出すまで 

紹介者(Tちゃん)に辞めたいと話す

Tちゃんとともに環境を辞められたらいいとは思うのですが、

彼女は3年以上組織に在籍しており

しっかりと環境組織に思考が染まっています。

 

宗教などでも、本人の意思がない限り

他人が辞めさせる介入というのはほぼ不可能、むしろ逆効果と聞いたことがあります。

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特にTちゃんの性格上

私が何を言っても受け取れないこともわかっているし

私が感じた環境への不信をTちゃんに

押し付けてもいけないなと思いました。

 

 

思考の誘導はあったのかもしれないけど

最終的にはすべて自分で決めたことだし、

人のせいにするのも違う。けど。。。

 

被害者感をだしてTちゃんを責めたいわけでも

嫌味を言いたいわけでもないのですが、

あの時はどうしても「騙されていた」というもやもやした感情

がぬぐえずにいて、感情の処理や方向性がわからず。。。

 

とはいえ組織を信じきっている彼女に対しどう伝えればいいのか

かなり悩みつつも、シンプルにやめたいと、思いを伝えました。

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当然Tちゃんからは、なんでそう思ったのとか、

先輩メンバーに相談しようとか言われましたが

お願いだからそういうことはもうしないでと伝えました。

ただ最終的には私もいろんな感情があふれ、泣きながら、

「私たちのしていることって新規メンバーの発掘というより

 勧誘行為だよね?マルチみたいだよね。

 この組織で成功するということが、自分の下に

 不幸な人をたくさん作り続けなきゃいけないってことに思えてきた。

 自分の下にメンバーができてしまったらもう後には引けなくなる気がするから

  やめようと思う」

といい少しせめてしまい、Tちゃんもあれこれ必死に言ってくれますが、

「わたしはこんな気持ちで、もう活動できない。」

と伝えました。

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師匠に聞いてみる

 

その後もTちゃんからは何度も、何度も

私の気持ちや悩みについて師匠に聞いてみよう。

と催促がありました。

 

Tちゃんはよかれと思っていろんな関わりを持とうとしてくれますが、

それをされるほどに気持ちがしんどくなってきます。

 

環境では思考を師匠と同じにするチューニングというものがあり、

Tちゃん曰く、今の私の思いや感情もチューニングが必要だからと。

 

とはいえ、私は「この組織っていったいなんなんですか。詐欺じゃないんですか?」

なんて事を師匠に直接聞けるわけもないので、本当に嫌でした。

 

ただTちゃんが何度も私に働きかけてくることもあり、

そこまで言うのならと、もしかしたら、師匠なら納得できるこたえを

持っているのかもと思い、手汗握りしめながら

あるイベントの際、Tちゃんとともに師匠に質問しにいきました。

 

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私「最近活動の中で、疑問に思うことがあって。。。

現状満足している子とかを、私たちが理由付けして

この世界に引き入れるのがすごく引っかかってます。。。

この組織でしているのって勧誘行為なのかなって。」

師匠「そうだね~」(Tちゃん「えっ勧誘なんですか?」(←そこすら自覚ないんかいっ)

 

私「マルチ商法みたいな感じになるんですか?」

師匠「あのさ~マルチってなにか調べてから聞いてくれる?」
(当然師匠に聞く前にも、めっちゃ調べたわ。そのうえで聞いてるんだけど。。。)

とさらっと流されるように会話終了。 (私は不安と緊張でもうこの時は涙とまらず)

 

やはり、悩みのこたえはそこになく、解決しなかった。(笑)

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 忙しいのであろう師匠とまともに話し合うこともできず、

若干めんどくさそうな対応にて、足早に去っていかれました。

 

おかげでちょっとふっきれたところもあります。

 もはや逆に親身になってくれてたらきっと

また迷いだしてしまうかもしれなかったので

私にとってはいい対応をしてくれたなと思いました。

 

 

辞める連絡

その後Tちゃんとは何度かやり取りはありましたが、

最終的に私の意思が固いことを感じたのか、引き留めることをしなくなりました。

 

ただ、

自分から師匠にお願いして弟子にしてもらったんだから

辞めるときはちゃんと師匠、リーダーたち含めて

お世話になった人全員に連絡して

ありがとうございましたって

いわないとだめだといわれました。

 

私が騙されたと思っている組織に「辞めます!ありがとうございました!」

とあいさつしに行くとか本気で意味わからんとあの時はかなり憤りもありました。

 

Tちゃんが言いたいことは、

社会人マナーとしての行動で、もちろんわかることではあるけど‼

なんか認識が違くないか。。。環境が善である彼女には仕方がないのか。。。

 

当時の私は完全に強い被害者意識しかなかったものの

私が雑な辞め方をすることで

Tちゃんの評価にもつながったりするのかなとか、

自分のしてきたことの恥ずかしさと、罪と、後悔から

早く逃れたくて、さっさと連絡して波風立てずに、

きれいに丸く収める方が、結局は自分のためになると思い

不本意ながらも自分の直属のリーダたち、師匠に直接電話をして

辞めることを伝えました。

 

リーダー達の電話のなかで

「結局は続けられないのは金(の問題)でしょ。」とか

「今後の人生もそうやってすぐに投げ出す人生だよ」などと言われ、

 

「はい、そうですね。すいません。今までありがとうございました。」

をひたすら繰り返して連絡をおえました。

 (今思えばやっぱりあの連絡って不要だったな。あの時の自分よくやったなって思います。)

 

あまり関われなかった師匠はともかく、

リーダー達にはいろいろ話と

相談に乗ってもらったりすることもあったので

環境メンバーであったとしても、いい方たちだと思ってはいたのですが、

そういう言葉を聞いて、同じ環境民でなければ不要な存在なんだなと感じました。

 

ちょっと落ち込む出来事はありましたが、

これで無事に環境から脱退することができました。

 

落ち込む毎日

そこから半年から1年くらいは

かなり心身ともに鬱々とした日々が続いていました。

 

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人生変えられるかも‼と思って飛び込んだ世界で

 思考の刷り込みをうけていて信じ切っていたこと

(本当にまさか自分が、、、ってやつです。)

自分も自覚がないままにいいものだと思って

人を誘導したり、洗脳させようとしていたこと

はじめて洗脳というものを自覚したこと

こういう世界が世の中にはたくさんあるということ

 を体験して、

自分の馬鹿さ、してきた事の恥ずかしさ、失ったもの(家族、友達の信頼、お金)

の事を毎日考えてしまい、毎日落ち込んでいました。

 

活動のために遠方から引っ越していたため

周囲にTちゃん以外の友達、知り合いはおらず

しばらくは孤独でみじめな日々でした。

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 このままではいけないと思い、なるべく本を読んだり、一人旅をしたり、

暇な時間をつくらないよう(暇になると環境の後悔を考えてしまうから)

仕事をたくさん入れて過ごして、

時間に解決してもらった感じです。

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